お太鼓の柄合わせの必要性
帯のお買い物で失敗をした経験はありますか?例えば・・・
- お太鼓柄で前の柄とお太鼓の柄の間の長さが短い為、上手く柄を出せない
- お太鼓の柄を上手に出せない・・・。(帯の結び目から遊びの長さが短い為)
- 全通(または六通)で柄合わせは必要ないのに、帯が短くて上手に結べない
- 六通柄なので 柄合わせは必要ないと思ったのに、合わせないと可笑しい
- 柄合わせをするとお太鼓の中に入る部分が長ずぎる(または短すぎる)
などなど・・・。
帯の購入で失敗しないために
特価品や値引商品は要注意!
何かの理由がない限りお安くならないはずですよね。その理由をちゃんと理解したうえでお買いものしましょうね。難モノ(B反) でもお太鼓の中に傷や汚れが隠れてしまうものでしたら、問題はありませんね。でも帯の長さが短かったり、お太鼓の柄合わせが出来ないような帯でしたら、結局 締めることは出来ません。無駄な買い物になってしまいます。
私の失敗談!
私は過去に、ポイント柄で上手く柄を出せない帯を買い求めてしまったことがあります。その後、見えない部分に生地を足し、柄を出しやすい長さに仕立てて頂き問題なく使用していますが余計な出費となりました。ちなみにこちらは特価品ではありませんでした(涙)。価格に関わらず、このようなことがあるのです。
またこんなこともありました。呉服屋さんで、うさぎの可愛い洒落帯を勧められ購入したくなりましたが、たれ先の柄が中途半端で、お太鼓の下線に隠れてしまうものでした。おまけにお太鼓の部分に出る柄はどう考えてみても 良い柄が出ない柄の流れになっているのです。その帯、30万くらいの商品です・・・。びっくりです。
立場、考えの違い
このようなことがあるのは特に珍しいことではありません。作り手(作家さん)、販売元、利用者、それぞれの立場が違います。作る方にとっては、帯全体の流れなど作家さん独自のこだわりを重視されるでしょう。販売される呉服店は、お客様好みの帯をコーディネートし購入に結び付けるお役。実際に着物を着る私たちが帯を結んだ時、柄が出ない(涙)などと苦労する様子はご存じないかもしれません。ですから、購入する(実際に使用する)私たちが賢くなりましょう。せっかく御縁あって購入するのですから、何年も大切に結びたいですものね。
お太鼓柄(ワンポイント柄)の柄の間隔に注意
お太鼓柄(ワンポイント柄)は、後ろのみ(お太鼓)に柄のある場合はその部分を出せば良いことですからそう難しくないでしょう。しかし、前にもワンポイントの柄がある場合は(ほとんどそうですね)、前の柄からお太鼓の柄までどのくらいの長さがあるるのかを注意しましょう。ご自分の体形をよく知っておき、前の柄からお太鼓の柄まで何センチ必要なのか、何センチあったらお太鼓柄の帯を締められるのかを知っておきますと、いざ帯を結ぶときに苦労することはなくなります。短いと上手く出せませんものね。お太鼓枕を乗せる時に苦労します。そうならないよう帯全体の長さだけでなく、購入時にしっかりとチェックしたい項目です。
六通柄でもお太鼓の柄合わせが必要な帯
六通柄の帯なら、お太鼓の柄合わせは必要ないと思いますね。気にしなくても大丈夫な帯と、お太鼓柄の帯と同じように柄合わせをしないと美しさが半減してしまう帯があります。お太鼓の下線とたれ先の柄をぴったりと合わせた仕上げをしたいですね。
※以下の画像には柄のあっていない帯も含まれています。
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お太鼓柄でも柄合わせが必要な帯
お太鼓とたれ先の柄を合わせると美しさがさらに増す帯です。
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これぞお太鼓柄!柄合わせを気にする必要のない帯
お太鼓部分とたれ先の柄はそれぞれ独立しています。ですからお太鼓の柄とたれ先の柄を合わせる必要はありません。お太鼓の柄合わせ等を気にすることなく結べる帯となります。
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