着付け時に必要な物
着付に伺う時に持参するものについてご紹介いたします。着付師の方全てが同じではありません。ご紹介しますのは、私自身で考え持参しているものですので、特に着付け学院から教わったということではありません。着付けに伺う時に身につけているエプロンのポケットの中は、着付け時の服装に載せてあります。そちらと重複するものもありますが、こちらでは バッグの中を中心に ご紹介いたしますね。
写真は私が使用している着付け専用バッグです。
驚いてはいけません!
着付に伺うと、自分では想像もしないようなことが起こります。何年着付けをしていても!です。どんな状況にも対応できるようにしておかなければなりません。それは、たとえ半衿がない状態でも・・・なのです。何かが足りないので「出来ません」とは、絶対に言ってはならないのです。それが着付師だと 私は思っています。言い訳が頭をよぎるようでしたらご自身の技術はまだまだ未熟だと反省せざるを得ません。
厳しいようですが、着付け代金を頂き着付けをさせて頂くことは立派な仕事ですもの。プロとして恥ずかしく無いよう準備を整えておきましょう。
着付け師バッグ持ち物リスト
着付け用品
- カット綿 ・・・ 補整の為
- タオル ・・・ 補整の為
- 綿球 ・・・ 帯揚の飾り等で使用
- 輪ゴム ・・・ 変化結び等で使用
- モスリン ・・・ 腰紐が足りない時の為
- 三重紐 ・・・ 変化結びで使用
- 帯板 ・・・ お忘れの時に使用(カレンダー等で折り作ったもの)
- 衿芯 ・・・ お忘れの時に使用(折り込みチラシ等で折り作ったもの)
- ガーゼ ・・・ 枕に使用(必要寸法にカットしたものを数点)
- 帯結び用飾り・・・ 紐や生地で作ったもの(手作り品)
- クリップ ・・・ 着付に使用(3個+予備2~3個)
- 縫い針 ・・・ 半衿等に使用
- しつけ糸 ・・・ 半衿等に使用
- 仮紐 ・・・ お太鼓結びやかくし紐に使用
- 両面テープ ・・・ 半衿等に使用(着付け専用)
- 半衿 ・・・ お忘れの時に差し上げてもいいように安価なもの
- ビニール袋 ・・・ 小さなゴミを入れるため
- 爪切・ヤスリ ・・・ 爪が欠けた時に使用
ヘアー用品
美容院での着付には持参しませんが、喪服の着付時に念の為に持参します。着付師ですからヘアーは関係ありませんが、時々手を加えさせて頂いています。主に告別式の着付時です。親族控え室にお泊りの場合、ヘアースプレーなどお持ちでないことがありますね。ご本人様がご自身でセットされますが、少し乱れている時にミストやワックス等でまとめて差し上げています。
- ヘアーミスト ・・・ 固めるタイプでしっかりセット
- ワックス ・・・ 衿足等に使用
- 櫛
- 手ぬぐい ・・・ お着物を汚さない為に使用
営業用
着付けが終了しますと、お金の受け渡しがあります。お支払いくださるのは美容院の方でしたり、直接お客様でしたりいろいろです。お着付け料金を頂戴しましたら、その場で領収証をお渡しします。時には会話の中から着付けを習いたいと仰ってくださる方や、次回もお願いしたいとのお言葉を頂戴します。その時には名刺をお渡しします。慶弔どちらの着付けも終了後は慌しいものです。さりげなく、段取り良くしたいと思っています。
着付けをご紹介してくださった方へは、その方へのお礼も持参します。仕事の場合は電話代として ご紹介くださった方へのお礼を、和風の封筒やポチ袋に入れてお渡しします。どの様な時にも、心からの礼を尽くしたいと思います。
- 名刺
- 封筒
- 領収証
- 印鑑
その他
その他、往復で必要な物を持参します。中でも冬場はハンドクリーム、夏場の日傘は必需品です。着付け終了後は手の汚れも気になりますので、とりあえずウエットティッシュでふき取り、スッキリしたいのです。水分補給のお水も欠かせません。
- ハンドクリーム
- 晴雨両用折畳傘
- ウエットティッシュ
- ティッシュ
- 水(着付け後の水分補給)