お授業の進め方を考える
どのようなお授業を展開して参りましょう?生徒時代のお授業内容はいかがでしたか?
- 質問には納得いく説明をして頂いたでしょうか?
- 解りやすいお授業でしたでしょうか?
- 楽しくお教室へ通えましたか?
- 充実した時間でしたか?
私は、技術をお伝えするのに 出し惜しみをしないように心がけています。着付け学院でのお授業ですと カリキュラムどおりに進めないといけませんし、進級してから学ぶ細かい内容は、下のクラスではお伝えできないと思います。お伝えしたくてもお伝えできない…。運営上、システム上のこととはいえ、難しいですね。
生徒さんは大変賢いので、出し惜しみをしていることに気付いています。
「もっと詳しく教えてくださってもいいのに・・・」
と心でつぶやいていることでしょう。先生は「次のクラスで習うから進級してね!」と 仰いますね。生徒さんはポイントを知りたくて、進級するでしょう。
(シブシブかもしれませんが・・・、私がそうでした)
そのような時、一回のお授業で何かひとつ、教本にはない先生オリジナルのポイントをお伝えすると いかがでしょう? 生徒さんはとても喜ばれると思います。そして
「次のお授業では何を教えてくださるかしら♪」
と楽しみにもなるでしょう。先生と生徒さんの信頼関係が生まれます。生徒さんは多くのことを知りたいと常に願っています。皆さんも生徒さんの頃はそう思っていませんでしたか?
しかし、残念なことに、お授業中に多くのことを学んでも、全て覚えられるわけではありません。5つ教わっても1つ出来るかどうか・・・。
- 衣紋が上手に抜けたと思ったら、おはしょりがグシャグシャだったり・・・
- おはしょりが綺麗に整ったと思ったら、半衿が隠れてしまったり・・・
- 着上がりが綺麗と思って鏡を見てみたら、裾が短すぎたり・・・
何かひとつのことに気を取られると、他のことがおろそかになってしまうのですね。始めの頃は皆そういうものです。皆さんもそうでしたでしょう?もちろん私も同じでした。
ですから、ポイントを多くお伝えしても、すぐに全て出来るようになる訳ではないのです。それならば大切な着付けポイントを出来るだけ多くお伝えして喜んでいただいた方が プラスになりますね。出し惜しみをして生徒さんに嫌がられるより、多くをお伝えして好かれた方がいいですもの!そして、生徒さんが上手に着られるようになったら、一緒に喜べますね。
着付け講師として、これほど嬉しいことはありません。進級される生徒さんも多くなるでしょうし、心が通い合った生徒さんに囲まれ、着付け講師自身も楽しいお授業を展開していくことが出来ますね。すべては着付けが上手になりたいと願う生徒さんのために