8.夏物
7月・8月は、絽や紗など透ける着物になります。
帯も夏用になりますので、袷や単衣の時に合わせていた帯とは違うものになります。
半衿や 帯締・帯揚などの小物類も夏物です。
草履やバッグなども夏の雰囲気のあるものにしますと お洒落通でしょう。
夏は、周りの方にも涼しさを感じて頂けるようなコーディネートをしたいですね。
日傘や扇子でなども 涼しく見えますので 必須アイテムです。
建物の中は冷房のお陰で涼しく過ごせますね。寒いくらいの時もあります。 外を歩いていて暑さを感じたら、建物の中に入って涼むことで汗をかくことも少なくてすみますね。 お出掛けの時は時間に余裕を持って家を出ることも大切です。 時間ギリギリで 焦って歩くと、汗も多く出てしまいますものね。
正絹とポリエステルでは 暑さの違いもありますが、お手入れのことも考えてお選び頂くことが 一番です。 今はポリエステル素材も 研究されていますので、絹に近い上質の生地も出ています。 価格を重視するのも大切ですが、長く着る着物ですから、後々のことも考えて お選びになるとよろしいと思います。 一年に数回しか着ることのない夏物です。色柄もよく考えて長く着られるものが良いですね。
季節
夏物の 着物・長襦袢・帯、半衿・帯締・帯揚は、それぞれ使用期間が違ってきます。 順に説明をしてまいりますね。
着物
着物は7月・8月です。
夏の着物をお召しになる季節は、7月・8月の たった二ヶ月間です。短いですね。
短くても着物好きの方は楽しみたい季節でもあります。
絽や紗など、透けた織物です。とても涼しく感じます。
暑い夏、涼しく感じるコーディネートが良いですね。
長襦袢
長襦袢は6月から9月まで着ます。
ですから、6月と9月は 単衣の着物に夏の長襦袢を合わせることになります。
9月は まだ残暑もあり 暑い日が続きますので、長襦袢は夏物のままです。
着物は二ヶ月間ですが、長襦袢は4ヶ月間着ることが出来ます。
夏物の長襦袢は白が中心です。
他にも淡いお色のものがありますが、透ける着物に合わせるのですから、お選びの時は
その点も考えてお決めになるとよろしいですね。
帯
帯は6月中旬または下旬から8月までとなります。
6月は ひとえ帯(八寸名古屋帯)ですね。
しかし 暑い日が続くようでしたら 中旬または下旬を過ぎましたら、夏物の帯を合わせます。
夏帯にも普段用の九寸名古屋帯・八寸名古屋帯、よそ行きの袋帯があります。
九寸名古屋帯は ご存知の通り芯を入れて仕立てますが、八寸名古屋帯は芯が入りませんね。
ですから八寸名古屋帯の方が 幾分 涼しいかもしれません。
9月に入りましたら、帯は ひとえ帯(八寸名古屋帯)にします。
半衿・帯揚・帯締
半衿・帯揚・帯締は 6月から8月までです。9月中旬くらいまででも大丈夫です。 その場合、夏物でも 秋を感じさせる色目のものにしたいですね。
半衿は、絽が一般的です。麻や綿などの素材も良いですね。 大切な衿元、暑い夏を いかに涼しく見せられるかが 楽しみの一つでもありますね。 レースの可愛らしいものも出ています。 とっても素敵なのですが、合わせ方で暑苦しく見えてしまいますので、コーディネートには 注意したいですね。
帯揚のお色を濃い目で合わせる時は注意しましょう。 染めによっては色落ちします。淡いお色のお着物等に、濃い目のお色の帯締や帯揚のコーディネートは とっても素敵です。しまって見えますし、涼しげですね、 帯揚は 汗をかく脇の下を通ります。 色落ちの心配がありますので、購入の際には 気にしてみることをおすすめします。
帯締も染めによっては色落ちの心配もあります。
心配の方は淡いお色で合わせると 良いですね。
普段に三分紐をお使いの方は、その三分紐を夏に使うことも出来ますので、是非楽しんでくださいませ。
三分紐は一年中使うことが出来ます 便利小物です!
季節によって色の合わせ方も違ってくるでしょうから、その点に注意してコーディネートされれば
問題はございません。
中間色でしたら、その心配もないですね。
帯留で季節感を出すことで雰囲気を楽しめます。
「困ったら 三分紐」とっても便利です!
※ 三分紐について、詳しくは下記の表よりご覧くださいませ。
着物
参照: 長襦袢・着物の着付ポイント |
長襦袢
参照: 長襦袢・着物の着付ポイント |
帯
参照: 帯結びのポイント |