小春日和(和小物・着物・着付)■和装小物【重ね衿】

重ね衿

 重ね衿はおめでたいお席への出席時によく使われます。慶びが幾重にも重なりますように・・・嬉しい願いですね。
重ね衿・比翼衿・伊達衿、呼び名は違いますがすべて同じ目的で使われます。留袖には比翼衿がついていますが、他のお着物にはついていませんね。お仕立の時にお願いすればつけて頂くことが出来ますが、訪問着などは比翼衿の白よりも、コーディネートによっていろんなお色で楽しみたいですね。


 

重ね衿・比翼衿・伊達衿

 

 色無地でも比翼衿のお仕立は可能ですが、悲しみの席に比翼は不要ですね。そうなると比翼をつけた色無地は、おめでたい席のみの着用となってしまいます。色無地は地味目のお色でしたら、悲しみの席へ着ていくことが出来ます。慶弔両用にお召しになれるのですね。その場合、黒共帯(喪服用の帯)に黒の帯締・帯揚を合わせます。このように考えますといろんな意味から、この重ね衿は重宝しますね。
 重ね衿は、主に振袖でご覧になることが多いと思います。振袖以外に訪問着・附下、小紋にもお使い頂いてもよろしいですね。小紋の場合はお洒落感覚で楽しめますし、アクセントにもなりますので、上手にコーディネートしましょう。

 

矢 衣紋の抜き方と衿合わせ   矢 補整

 

重ね衿のつけ方

 

専用の金具でつける

 重ね衿を購入すると、専用の金具(コーム)がセットになっていますね。2~3個入っていると思います。つけ方は、2個の場合は 衿肩明より少し背中心側にそれぞれ着物の衿に合わせ留めます。3個の場合は背中心と衿肩明きの位置2箇所に留めます。金具ですと、取れやすいので私は好きではありません(使用しません)。

 

着物につける

 重ね衿は、着物に縫い付ける方法が一般的だと思います。金具を使うよりも綺麗に仕上がります。左右の衿肩明から衿肩明まで 粗めのまつり縫いで重ね衿を縫い付けます。糸はしつけ糸がおすすめです。理由は外す時に楽だからです!糸で縫う時間がない時には、布用両面テープがお勧めです。着用後の取り外し、お忘れのないようご注意くださいね。

 

長襦袢につける

 着物ではなく長襦袢につける方法もあります。私はこの方法でお着付しています。一番綺麗に仕上がります。そして楽です。長襦袢の衿の外側の衿肩明きから衿肩明きまで 粗めのまつり縫いで縫い付けます。糸はやはりしつけ糸がおすすめですね。糸で縫う時間がない時には、布用両面テープがお勧めです。着用後の取り外し、お忘れのないようご注意くださいね。

 

重ね衿をつける時の注意点

 

 注意することは着物の衿・重ね衿・半衿のバランスです。着付の時、耳たぶの下の位置を基準にします。耳たぶより 後ろ側は半衿・重ね衿は見せません。耳たぶより 前は、衿合わせで綺麗に重ね衿を出します。重ね衿を多めに出して着付ますと、着上がる頃には出すぎてしまいます。着付の際には、少し控え目に出しておくことがポイントです。すると 着上がった時にはちょうど良い出具合になるのです。万が一、出方が足りない場合は、仕上げに出すことも出来ますね。出すぎていますと、仕上げの時に調整は出来ませんので、注意が必要です。

 

 最近では、レースやフリルの重ね衿もよく目にしますね。こちらの重ね衿の場合は、後ろの衿からレースが見えてもおかしくはありません。そのように作られていますので、等間隔で美しく見せるように着付けます。全体のバランスが大切ですので出し過ぎには注意したいですね。

 

重ね衿

 

重ね衿

 

重ね衿

 

重ね衿各種

line


着物着付け小物・和装小物の詳細
icon肌襦袢
icon裾よけ
icon和装ブラジャー
icon足袋
icon腰紐
icon伊達締め
icon着付けクリップ
iconコーリンベルト
icon帯板
icon帯枕 icon衿芯 icon補整
icon三重紐 icon帯締・帯揚 icon帯留 icon三分紐
icon半衿 icon重ね衿 icon懐中時計 icon根付・ストラップ
icon日傘 icon和傘 icon手提げ・バッグ icon草履・下駄
icon撫松庵 iconかんざし icon扇子 icon扇子香(白檀・ローズ)


  

着付け初級 着付け中級 着付け上級 浴衣着付け 振袖着付け 帯結びテキスト 小春堂 小春のこだわり Blog