重ね衿
重ね衿はおめでたいお席への出席時によく使われます。慶びが幾重にも重なりますように・・・嬉しい願いですね。
重ね衿・比翼衿・伊達衿、呼び名は違いますがすべて同じ目的で使われます。留袖には比翼衿がついていますが、他のお着物にはついていませんね。お仕立の時にお願いすればつけて頂くことが出来ますが、訪問着などは比翼衿の白よりも、コーディネートによっていろんなお色で楽しみたいですね。
重ね衿・比翼衿・伊達衿
色無地でも比翼衿のお仕立は可能ですが、悲しみの席に比翼は不要ですね。そうなると比翼をつけた色無地は、おめでたい席のみの着用となってしまいます。色無地は地味目のお色でしたら、悲しみの席へ着ていくことが出来ます。慶弔両用にお召しになれるのですね。その場合、黒共帯(喪服用の帯)に黒の帯締・帯揚を合わせます。このように考えますといろんな意味から、この重ね衿は重宝しますね。
重ね衿は、主に振袖でご覧になることが多いと思います。振袖以外に訪問着・附下、小紋にもお使い頂いてもよろしいですね。小紋の場合はお洒落感覚で楽しめますし、アクセントにもなりますので、上手にコーディネートしましょう。
重ね衿のつけ方
専用の金具でつける
重ね衿を購入すると、専用の金具(コーム)がセットになっていますね。2~3個入っていると思います。つけ方は、2個の場合は 衿肩明より少し背中心側にそれぞれ着物の衿に合わせ留めます。3個の場合は背中心と衿肩明きの位置2箇所に留めます。金具ですと、取れやすいので私は好きではありません(使用しません)。
着物につける
重ね衿は、着物に縫い付ける方法が一般的だと思います。金具を使うよりも綺麗に仕上がります。左右の衿肩明から衿肩明まで 粗めのまつり縫いで重ね衿を縫い付けます。糸はしつけ糸がおすすめです。理由は外す時に楽だからです!糸で縫う時間がない時には、布用両面テープがお勧めです。着用後の取り外し、お忘れのないようご注意くださいね。
長襦袢につける
着物ではなく長襦袢につける方法もあります。私はこの方法でお着付しています。一番綺麗に仕上がります。そして楽です。長襦袢の衿の外側の衿肩明きから衿肩明きまで 粗めのまつり縫いで縫い付けます。糸はやはりしつけ糸がおすすめですね。糸で縫う時間がない時には、布用両面テープがお勧めです。着用後の取り外し、お忘れのないようご注意くださいね。
重ね衿をつける時の注意点
注意することは着物の衿・重ね衿・半衿のバランスです。着付の時、耳たぶの下の位置を基準にします。耳たぶより 後ろ側は半衿・重ね衿は見せません。耳たぶより 前は、衿合わせで綺麗に重ね衿を出します。重ね衿を多めに出して着付ますと、着上がる頃には出すぎてしまいます。着付の際には、少し控え目に出しておくことがポイントです。すると 着上がった時にはちょうど良い出具合になるのです。万が一、出方が足りない場合は、仕上げに出すことも出来ますね。出すぎていますと、仕上げの時に調整は出来ませんので、注意が必要です。
最近では、レースやフリルの重ね衿もよく目にしますね。こちらの重ね衿の場合は、後ろの衿からレースが見えてもおかしくはありません。そのように作られていますので、等間隔で美しく見せるように着付けます。全体のバランスが大切ですので出し過ぎには注意したいですね。
重ね衿各種
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重ね襟 重ね衿 伊達衿 伊達襟 正絹無地 青系【ADわら】【KZ】 5250円 |
重ね襟 重ね衿 伊達衿 伊達襟 正絹無地 緑系【ADわら】【KZ】 5250円 |
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